不動産仲介で家を売却するメリット
不動産の取引は売主と買主、エンドユーザー同士の契約になります。極端な話、口頭だけでも契約は成立するのですが、何しろ高額な取引ですから一般的にはきっちり契約書を交わします。契約書や重要事項説明書を不動産のプロにつくってもらえば、トラブルを回避することができますし、トラブルになったとしても不動産会社が解決に向けて動いてくれます。個人だとつい慌ててしまうものですが、プロはいろいろな現場を乗り越えてきてますからね。それなりのトラブルは想定済みでしょう。一言で言えば「安心感」。不動産会社に間に入ってもらう最大のメリットはそこあると思います。
また、価格の面でも同じようなことが言えます。そもそも不動産の価格というのは常に相場が変動するもので、個人で適当な価格を算出するのは不可能と言ってもいいかもしれません。プロに任せておけばしっかりとした査定をしてくれますし、売主と買主の納得のいく金額も算出してくれます。お金の問題というのは難しいもの。個人同士で言い争いになったら決着がつくまでそれなりの時間がかかってしまいます。仲介が入るだけでかなりスムーズに取引が進行します。
さらに、物件の売買代金がきちんと支払われているかの確認や、物件の瑕疵担保責任問題などにも対処してくれます。瑕疵とは隠れた欠陥の意味で、たとえば、雨漏りやシロアリの害、建物構造上主要な部位の木部の腐食、給排水設備の故障などがそれに当たります。仮に告知をせずに取引後それらの欠陥が見つかった場合、売主負担で修復する必要が出てきますので注意が必要です。仲介手数料がかかるのは確かですが、安心感などを考えればそこまで高いものでもないでしょう。
また一方で、自宅を不動産会社に買取ってもらうという方法もあります。買取りの場合はご近所に知られずに売却し、すぐに現金化できるというメリットがありますが、一般的に不動産仲介に比べて買取金額は安くなる傾向にあります。不動産会社であれば、それなりに一戸建てやマンションを探している顧客を抱えていることも多く、スムーズに売却が進むことが見込めます。まずはネットで信用できる不動産会社を探し、実際に店舗で話し合ってみてください。もしかしたら想定している金額よりも高値で売却が成立することもあるかもしれません。ただし注意してほしいのは、高い査定金額を提示する不動産会社が信頼できるいい不動産会社とは限らない、ということです。誠実に対応し、責任を持って販売してくれる会社に任せるようにしましょう。